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雨情の詩 歌い継ぐ
ゆかりの武蔵野に会
童謡「赤い靴」などの作詞で知られる詩人野口雨情(一八八二−一九四五年)をしのび、ゆかりのある武蔵野市の声楽家らが十七日、「武蔵野雨情会」を設立した。歌の背景についても学びながら、雨情が詩に託した思いやりの心や親子の情愛を後世に歌い継いでいく。 (中沢誠)
雨情は茨城県生まれ。四十三歳のとき、関東大震災を機に吉祥寺村(現武蔵野市)に移り住み、以来二十年間、この地で創作に励んだ。現在も長男の存彌さん(74)が市内に在住しており、ゆかりは深い。
雨情会は、同市吉祥寺南町四の声楽家佐藤文行さん(57)が企画、知人らに呼び掛けた。十七日の設立総会には、発起人として郷土史家、ピアニスト、音楽プロデューサーなど多彩なメンバーが顔をそろえた。
佐藤さんが雨情とかかわるようになったのは、一九八四年の雨情忌に演奏を依頼されたのがきっかけ。雨情の魅力にひかれ、「赤い靴」のモデルとなった女の子の足跡をたどるなど、二十年以上にわたって雨情の研究を続けている。
詩に登場するのは孤児や身売りされる女の子など。佐藤さんによれば、雨情の詩の魅力は、弱い者に向けられた思いやりの心にあるという。
佐藤さんは「乾いた人間関係にある現代、雨情の歌を通じ、互いのぬくもりが伝わるような関係が築いていけたら」と期待を寄せる。
月に一回「歌う会」を開き、来年三月にはコンサートを計画している。また、佐藤さんは「歌の成り立ちや背景を知ることで、詩の持つ味わいが深まる」と言い、会では自身の研究成果をスライドなどで紹介したり、市内の雨情ゆかりの地をたどりながら、詩の意味についても考えていく。
第一回「歌う会」は、七月十四日午後二時から四時まで、同市吉祥寺南町三、吉祥寺南町コミュニティセンターで。雨情の代表作「七つの子」「シャボン玉」などを、佐藤さんの解説を交え、参加者全員で歌う。
参加費は一回五百円。会員の申し込みと問い合わせは佐藤さん=電0422(48)7119=へ。
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